活動内容

面会活動

 名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)には入管法違反の疑いがある外国人が審理を受けるために収容されたり、また、退去強制命令が発布された外国人が収容され、母国へ強制送還される時もあります。

 しかし、その中には日本に家族が居る人や難民もいます。また、その中には半年以上の長期にわたって収容されている人も居ます。

 このような外国人収容場が日本に存在していること、また、そこに外国人が収容され、非人間的な扱いを受けていることをほとんどの人は知りません。

 不当に長期間収容されているという相談が、日本に家族がいて帰国できない事情を抱えている人、難民などから多く寄せられている現状があります。STARTは、そうした方たちとの面会活動を通して、被収容者を励まし、人権侵害を受けていないかどうか見張ります。

家庭訪問

 収容されている方のご家族や、収容施設から一時的に「仮放免」された当事者の方から相談の要望があれば、直接ご家庭に訪ねています。より詳しいヒヤリングを通じて、生活のなかで困っていることを調査し、申請に必要な書類の作成援助や、生活の中で困っていること(病院への付き添いや入管への付き添い)への支援を行っています。また、当事者の子どもたちへのサポートも行っています。

翻訳、通訳、書類作成の援助

 日本にいる外国人労働者・難民は、入管行政のもと、非常に不安定な立場におかれています。そのため、時として、陳述や申し立てや裁判などの手段を用いて、生命・自由・家族の結合権等、自らの人権を守る必要があります。

 その際、書類を日本語で提出するために、自らの主張や証拠を母国語から日本語へ翻訳・通訳しなくてはなりません。しかし、日本語を読み書きできない当事者にとっては、翻訳や通訳が大きな障害となっています。

 STARTは、書類の翻訳、書類の作成の援助や、病院・入管などへ行く時に付き添って通訳を行い、彼らの人権が守られるよう支援を行っています。

情報発信

 当事者と共に、難民・外国人労働者問題の現状について、日本で起こっている問題として広く社会に発信します。SNSを使った情報発信や、講演などの企画・運営も行います。

当事者同士のネットワークづくり

 STARTは当事者にこそ力があると考えています。そのため、当事者同士の情報交換を促し、当事者が力を合わせていけるようにしています。