【裁判支援の呼びかけ】ウィシュマさん死亡事件の真相究明と再発防止を実現しよう!

-集会や裁判への参加を呼びかけます-
○ウィシュマさん死亡事件裁判報告・交流集会
11月23日(水・祝)14:00〜17:00 名駅近くの会場+オンライン

詳細はこちらから▼

○ウィシュマさん死亡事件国賠訴訟 第4回口頭弁論
12月12日(月)15:00〜 名古屋地方裁判所にて

裁判後、裁判所近くの桜華会館にて記者会見・支援集会を行います。
 2021年3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなりました。ウィシュマさんは収容中に体調を崩し、食べても吐いてしまうような状態になってしまいました。ウィシュマさんは生きるために、名古屋入管の職員に、点滴を打ってほしい、病院に連れて行ってほしい、と何度も訴えました。しかし、名古屋入管は点滴1回も、打つことをさせませんでした。それどころか、栄養が足りず衰弱し、歩けなくなったウィシュマさんに「帰れ」、リハビリだから自分で「歩け」と言いました。
 死亡事件から1年半以上たった今でも、ウィシュマさんのご遺族は「なぜ娘が死ななくてはならなかったのか?」真実を求めて、裁判などの活動を続けています。

被告(国) ウィシュマさんビデオ5時間分の提出勧告に応じる

 原告(ご遺族)側は、提訴時からずっと、ウィシュマさんが収容されていた部屋の監視カメラの映像すべて(295時間分)を証拠として提出することを国側に求めてきました。しかし、国側は「合計295時間分の極めて長時間の映像の全てについて証拠取り調べを行う必要があるとはいえない」と提出を拒否しています。
 9月に行われた第3回口頭弁論では、名古屋地裁から国へ、証拠保全手続きで原告に開示した5時間分の映像は提出するように勧告がなされ、11月14日、国は5時間分を証拠提出する意向を示しました。
 このことは裁判に限らずご遺族や弁護団、支援者で声をあげつづけた成果としてあります。ご遺族の代理人弁護士である指宿昭一弁護士は「これで、やっと弁護団は、本格的な立証の準備を進めることができる。」とコメントしています。

ビデオの全面開示なくして真相究明・再発防止なし!

 しかし、5時間分だけでは、ウィシュマさんがなぜ死んでしまったのか?真相の解明はできません。生前のウィシュマさんの様子や収容施設内の状況が分かる全てのビデオ映像が絶対に必要です。長時間だから、というのはビデオを提出しない理由にはなりません。そもそも、ビデオは国のモノではありません。すでに3回口頭弁論を行っているにも関わらず、国側の独善、わがままで、裁判の進行が遅れていく状況は、異常です。
 真相解明のためには295時間分のビデオ映像が必要であり、それを提出しない全うな理由など国側にはありません。ウィシュマさんの命を奪ったにも関わらず、真相解明に尽力するどころか妨害するような態度をとる国側に抗議し、 すべてのビデオ映像の提出を求めて声をあげていきましょう!