2.23全国一斉アクションin名古屋への参加を呼びかけます!

ウィシュマさん死亡事件は解決していない!
名古屋入管-入管庁の責任逃れを許さず、差別を助長する入管法改悪に反対しよう!

2.23全国一斉アクションin名古屋
日時:2023年2月23日(木・休日) 13時集合 

▶︎13時半デモ出発 ▶︎14時半デモ後集会

集合・解散場所:久屋大通公園エンゼル広場

 STARTも構成団体となっている「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」主催で、2月23日、全国各地で一斉アクションを行います。①入管法改悪反対、②仮放免者に在留資格を、この2点を求め、また、ウィシュマさんの三回忌に向けて、全国一斉に声をあげます。
▲2022年9月4日に行った全国一斉アクションの名古屋デモの様子
 2021年3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマさんが亡くなりました。ウィシュマさんは収容中、食事を食べても吐いてしまい、日に日に体調が悪化していく中で、入管に点滴を要求していました。しかし、名古屋入管は衰弱していくウィシュマさんを前にして、点滴1本も打たず、見殺しにしました。死亡事件以降、ご遺族は裁判など、事件の真相解明、再発防止のための活動を続けています。しかし、ウィシュマさん死亡事件からもうすぐ2年が経とうとしていますが、ビデオの全面開示・提出はなされておらず、死亡事件の責任をいまだ誰もとっていません。
 入管庁は、ウィシュマさん死亡事件についての責任を認めないまま、今年1月から始まった通常国会で、入管の権限をさらに強めるための入管法改正案の提出を目論んでいます。この法案は2021年に一度、世論の反対を受け提出を断念したものと同じです。
 ウィシュマさん死亡事件の責任も認めずに入管法を改悪するなど、絶対に許してはなりません。 もう二度と同じ事件を繰り返さないため、入管による民族差別・人権侵害に反対し、問題の解決を広く日本社会に訴えるため、全国各地でアクションを起こします。

 死亡事件の現場である名古屋でもデモを行います。共に声を上げましょう!



ーウィシュマさんの死の背景には、入管の「送還一本やり方針」があります。
 入管法改悪法案の目的は、入管の権限をさらに強化し、入管が「送還忌避者」と呼ぶ、退去強制処分を受けて送還の対象となっている人たちに対して罰則や規則等を設けて、送還を促進することにあります。
 法務省‐入管庁は2020年から、「送還忌避者」の送還を促進する入管法改悪法案の成立に向け準備をしていました。この、「送還忌避者」は何としても追い返そうという入管全体の動きのなかで、ウィシュマさんはDV被害を受けていた男性から「(スリランカに帰ったら)罰を与える」という手紙が届いたことを理由に帰国の意思を翻し、送還を拒否しました。この瞬間から入管にとってウィシュマさんは、自分たちの方針に従わない「厄介者」となり、現場の職員の対応も一変しました。ウィシュマさんに「帰れ」と帰国圧力をかけ、体調が悪化し日に日に衰弱していくウィシュマさんの、「点滴をうってほしい」という訴えは、外に出たいがためのアピールとみなしました。 
 ウィシュマさんは、入管法改悪法案の成立に向けた動きのなかで、詐病扱いされ、また入管の方針に従わないものはこうなるんだというみせしめとして扱われ、結果見殺しにされました。入管法改悪法案が成立し、「送還一本やり方針」が強化されれば、第2、第3のウィシュマさんが生まれてしまいます。
 入管庁は送還一本やり方針によってウィシュマさんの命を奪ったことに何の反省もありません。それどころか、送還一本やり方針をさらに強化するための入管法改悪法案を準備しています。他民族を差別し、排斥するような入管庁の理不尽極まりない蛮行を、日本社会に住む一員として見過ごしてはならないのではないでしょうか。

  ご遺族は二度と今回のような痛ましい事件が起きないよう、悲しみや苦しみを乗り越えて懸命に闘われています。ぜひ、ご支援、ご協力をお願いします。

「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」のホームページ▼