【ウィシュマさん裁判第11回】裁判傍聴、支援を呼びかけます!

2月21日(水)にウィシュマさん死亡事件第11回口頭弁論が行われます。


○当日のスケジュール

▶13:40~13:55 傍聴整理券交付

▶14:00~ ご遺族と弁護団の見送り

▶14:30~ 第11回口頭弁論

裁判後は15:15ごろから裁判所近くの会場で、記者会見、支援集会を行います!

(口頭弁論の終了時間によっては、記者会見の開始を遅らせる場合があります。)


記者会見、支援集会はオンラインでも配信します。参加される方は、以下のURLから

2.21 第11回口頭弁論 記者会見・支援集会

時刻: 2024年2月21日 04:00 PM

参加 Zoom ミーティング

https://us02web.zoom.us/j/87390944577?pwd=TUFHQmJKQXVvUVFHT0xBUmllTnBRQT09

ミーティング ID: 873 9094 4577

パスコード: 482275


○これまでの裁判の経緯

国側が裁判所に提出した書面に書かれていた、ビデオの証拠提出を拒否する理由は、

「すでにビデオの音声の書き起こしがあるから必要ない。」

長時間なので「295時間分(全て)の開示をする必要はない。」

「必要だと言うならば、具体的に必要な部分を示してください。」というふざけた内容です。死の真相と責任の所在を明らかにするために、長時間だから、というのは全く関係ありません。証拠提出「できない」理由に全くなっていません。これでは、国にとって都合の悪いことがあるから提出したくない、という本音がまる見えです。

国側も、こんな理由ではさすがにまずいと思ったのでしょうか。第5回口頭弁論では、証拠保全としてすでに原告側に提出されていた5時間分のビデオに限り、裁判所への証拠提出に応じました。そして、最近国が提出した書面には、弁護団が5時間分のビデオをネット上で公開したことをやり玉にあげ、公開したことへの恨みつらみと、「保安上の理由」「ウィシュマさんの名誉・尊厳」から証拠提出はしないと書いてあったのです。これは、2021年5月12日の衆議院本会議で上川元法務大臣が述べたビデオの全面開示をしない理由と全く同じです。国側は、すでに世論から批判を受けた理由を使いまわして、ウィシュマさんやご遺族をばかにしないと、提出を拒否する理由がでてこないのです。国側の対応をみて、ワヨミさんは「姉が亡くなる前に(国が)名誉や尊厳を理解していれば死ぬわけがない。ばかばかしい。姉の尊厳について話す資格は私たちにある。そんなことを言い訳に使うのが本当に許せない。」と怒りをあらわにしていました。

さらに、書面のやりとりにおいて、原告、被告からそれぞれ、ウィシュマさんへの医療対応がどうだったのか、医者などの専門家からの意見に基づいて主張が出されています。国側の書面には「ウィシュマさんは詐病の可能性があった」ことを主張するための医師の意見がつらつらと書かれていました。

実際の弁論における国側の検事を見ても、ご遺族が意見陳述をしようとすると、それは必要なのかといちいちつっかかるなど横柄な態度であり、被害者であるご遺族が目の前に座っていても、謝罪の一言もありません。(入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合のブログより https://www.ntsiminrengo.org/)


国側は、自分達の責任逃れしか考えておらず、その上ウィシュマさんやご遺族を侮辱しており、決して許されることではありません。

ウィシュマさんは入管の中で、点滴の一本も打たれず亡くなりました。ウィシュマさんは、亡くなる1ヶ月半前には、食べても吐くようになり、また、1ヶ月前には自力で歩くことが困難となり、車椅子で移動しているような状態でした。また、面会室にバケツを持ってくるようになり、面会の途中でも発作のような嘔吐を繰り返す状態で、面会30分にも耐えることができませんでした。しかし、入管はウィシュマさんの「病院に行きたい」、「点滴を打ってほしい」という命の懇願を聞き入れることなく、ウィシュマさんは2021年3月6日に亡くなりました。

収容に耐えられない人を収容し続けて、今にも死んでしまいそうな、首も座っていない、食べても吐いてしまう人にムリヤリ食べさせて、吐いてもまた食べさせる、入管の対応は、ウィシュマさんに対する尊厳、命の重みなどを全く無視しており、この態度はウィシュマさんが亡くなって以降の、裁判でも顕著に現われています。

入管の態度、対応は全く道理が通っておらず、決して許されるものではありません。その中でも、ご遺族は、今もウィシュマさんの死の真相究明・再発防止を求めて懸命に闘われています。STARTとしても、国側の態度、対応を絶対に許さず、ご遺族とともに闘っていくと共に、名古屋入管への面会活動も継続して行っていきます。

 

ウィシュマさん死亡事件について知っていても、「何をしたらいいのか分からない」「自分に支援できることはあるのか」と思う人は多いと思います。

私たちは入管問題、ウィシュマさん死亡事件に関心を寄せる皆さんに、裁判の傍聴、また裁判の支持、支援を呼びかけます。傍聴席を埋め、ウィシュマさんやご遺族を侮辱する国、入管を許さない学生・市民が多くいることを国側や裁判所に示し、入管を包囲する動きを共に作っていきましょう。

ウィシュマさん死亡事件は決して特殊な事件ではなく、入管問題の典型としてあります。ウィシュマさん死亡事件を徹底して真相究明していくことが、入管問題を解決していく大きな一歩となります。


皆さんのご支持、ご支援をどうぞ、よろしくお願いします。


また、カンパのご支援もどうぞよろしくお願いいたします。

ウィシュマさん事件国家賠償請求弁護団

→カンパは、国家賠償請求訴訟に使います。

https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094#case_tab

名古屋入管死亡事件弁護団

→事件の真相究明のために結成された弁護団です。カンパは、遺族の日本滞在、刑事告訴、国家賠償請求訴訟等に使います。

https://wishmalawyers.wordpress.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/