【12.10全国一斉アクションのお知らせ】アクションへの参加を呼びかけます!

① 改悪入管法の施行反対
② 未成年仮放免者への即時・無条件での在留特別許可の付与
③ ウィシュマさん死亡事件の不起訴処分を許さない
を求めて全国でアクションを行います!
12.10全国一斉アクションin名古屋
日時:2023年12月10日(日) 
   14:00~15:00
形態:スタンディング
場所:名古屋駅桜通口交番前

 

  

STARTも構成団体となっている「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」主催で、12月10日(日)「世界人権の日」に、全国各地(仙台、東京、名古屋、大阪、京都、岡山、広島、高知など)で一斉アクションを行います。

 

 2023年6月9日、世論から強い反対を受けた「入管法改正案」(以下、改悪入管法)が強行採決されました。

 今回の法律は、①3回以上難民申請をした者は強制送還の対象になりうること②強制送還を拒否すれば懲役2年以下の刑事罰が科せられること③監理人制度により収容から解かれた後も日常的な監視体制が敷かれる、といった内容が盛り込まれ、難民や日本に家族がいる等様々な事情で帰国できない「送還忌避者」をより強権的に帰国させることを目的としています。

 この「送還忌避者」には、日本で暮らす約300人の未成年仮放免者が含まれます。仮放免状態では働くこともできず、また保険に入ることができません。そのため子どもたちは将来の見通しが持てず、また親も仮放免状態のため貧困から抜け出すことができません。子供たちの未来を考えれば、即時に無条件で、在留資格を付与するべきです。

 また、2021年3月6日に名古屋入管の収容場内で亡くなった、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんも、入管の、「送還忌避者」は何としてでも追い返すという送還一本やり方針の犠牲者でした。ウィシュマさんはDV被害者であり、DV加害者からの手紙によって、スリランカに帰ったら殺されるのではないかと、命の危険を感じていました。ウィシュマさんには、帰国できない切実な理由があったのです。ところが、入管はウィシュマさんに対して「帰れ、帰れ」と帰国圧力をかけ、ウィシュマさんは明日にでもスリランカに無理矢理帰らされるのではないか、という精神的プレッシャーの中で体調を崩していきました。しかし入管は、食事をとっても吐いてしまい、日に日に衰弱していくウィシュマさんを入管の帰国命令に従わない悪者、厄介者としてみなし、ウィシュマさんは「お願い、病院に連れて行って」「点滴を打ってほしい」と何度も何度も職員に訴えましたが、名古屋入管はその命の懇願を、外に出たいがための誇張したアピールだと、詐病扱いし、点滴一本も打たずに見殺しにしました。

 STARTはウィシュマさんと面会し、支援をしていました。面会でウィシュマさんの様子を見て「このままでは死んでしまう」と感じ、即刻仮放免を求めましたが、職員は「大丈夫、大丈夫」と言うだけでまともに対応しませんでした。入管は「生命と健康を守る責務」を前提に与えられた収容権を用いてウィシュマさんを名古屋入管に収容し、死に追いやったのですから、名古屋入管に責任があるのは明らかです。

 ところが、今年9月29日、名古屋地検はウィシュマさん死亡事件について殺人罪で刑事告訴されていた名古屋入管の元幹部ら13人を「嫌疑なし」の不起訴処分とし、捜査を無理やり終結させました。被収容者の生命と健康を守る責務のあるはずの入管の収容施設で、人が1人亡くなったにも関わらず、入管に責任はないと言い切った「嫌疑なし」の不起訴処分は、同じ法務省の機関である検察庁が入管をかばっているようにしか見えません。STARTは名古屋地検の出した判断に断固、抗議します。

 私たちは、ウィシュマさんのような入管行政の被害者を二度と生み出さないように、また、帰国できない、日本で生活しなければならない切実な理由を抱えた人々が日本で安心して暮らせる社会を目指して声を上げ続けます。私たちと共に声を上げ、この世論を日本社会に広げていきましょう!

 

「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合」のホームページ↓

https://www.ntsiminrengo.org/