真相究明を求める署名を開始していきます

署名は以下のURLからお願いします。

http://chng.it/9N9hfNvWCp


2021年3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが33歳という若さで亡くなられました。

ウィシュマさん本人はもちろん、彼女との面会を重ねていた支援団体STARTのメンバーや彼女を診察した医師は、点滴や仮放免の必要性を訴えていました。

しかし、入管はその事実を隠し、責任を逃れようとしています。法務省入管庁は事件に関する「中間報告」を提出しましたが、これは、自らの責任が問われている入管が「調査」したものにすぎず、死因すら明らかにされず、入管に都合の悪い事実は省かれていたことが、この間STARTの面会記録などから明らかになっています。

また、この事件の真相究明を求め、ウィシュマさんご遺族がスリランカから5月1日に来日し、亡くなる直前の監視カメラ映像の開示を求めています。しかし、入管は「保安上の理由」を掲げ、頑なにビデオ開示を拒んでいます。

名古屋入管死亡事件の真相究明のため、全国の学生たちによる支援団体を中心に、「ウィシュマさん事件の真相究明を求める学生・市民の会」を結成し、このほどウィシュマさんが亡くなる直前の監視カメラのビデオ開示などを求めるオンラインによる署名活動を開始します。

この取り組みを社会の多くの方に関心を持っていただき、ご協力を呼び掛ける会見を、主催団体と、賛同いただいた文化人の方々とともに開催致します。

問題の真相究明と、入管収容施設で繰り返される人権侵害を止め再発防止の徹底を求めていく取り組みをぜひご取材いただけますようお願い申し上げます。

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名古屋入管死亡事件の真相究明のためのビデオ開示、再発防止徹底を求めます


宛先:菅義偉(内閣総理大臣)、上川陽子(法務大臣)、佐々木聖子(法務省出入国在留管理庁長官)、佐野豪俊(名古屋出入国在留管理局局長)


写真:©︎Natsuki Yasuda/ Dialogue for People

2021年3月6日、名古屋入管に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマさんが亡くなられました。彼女は歩けないほど衰弱し、入管に対し点滴を求め、仮放免申請(一時的に収容から解かれるための申請)も出していましたが、入管はその求めをどちらも拒絶しました。

事実の隠蔽、改ざんと思われる「中間報告」

彼女との面会を重ねていた支援者や彼女を診療した医師は、点滴や仮放免の必要性を訴えていました。しかし、入管はその事実を隠し、責任を逃れようとしています。入管は事件に関する「中間報告」を提出しましたが、これは、自らの責任が問われている入管自身が「調査」したものにすぎず、死因すら明らかにされず、入管に都合の悪い事実は省かれています。外部の医師は診療記録に「(薬を)内服できないのであれば点滴、入院」と記しましたが、中間報告では「点滴や入院の指示がなされたこともなかった」と、診療記録とは異なることが書かれていました。さらに、ウィシュマさんが亡くなる2日前に診察を担当した精神科医は、「診療情報提供書」に「仮釈放してあげれば、よくなることが期待できる。患者のためを思えば、それが一番良い」と、仮放免を求める内容を記録しています。しかも、診察当日、同行した入管職員に対しても、その旨を口頭で伝えています。しかしながら、入管の中間報告では、医師から「仮放免の求めがあった」という事実を隠しています。

ビデオ開示をかたくなに拒むのはなぜか

この事件の真相究明を求めるため、ウィシュマさんご遺族がスリランカから来日されました。ご遺族は、ウィシュマさんが収容されていた居室の、監視カメラ映像の開示を強く求めています。しかし、入管は、「保安上の理由」等を掲げ、かたくなにビデオ開示を拒んでいます。ビデオ開示をご遺族にさえ拒否するのはなぜでしょうか。ビデオを開示すれば、入管にとって都合の悪い真実が明らかになるからですか。このような入管の態度は、より広範な日本国民からの、入管行政に対する不信感を招くだけです。

ビデオ開示、ご遺族への謝罪、再発防止の徹底を求めます

私たちは、名古屋入管死亡事件の真相究明のため、ウィシュマさんが亡くなる直前の監視カメラのビデオ開示や解剖所見などの重要文書の開示を求めます。そして、入管は医療放置の責任を認め、ご遺族に謝罪してください。この事件だけでなく、これまでも入管収容施設内では死亡者が出ています(2007年以降17人)。これ以上犠牲者を出さないため、ウィシュマさんのご遺族及び国会議員にビデオを開示し、ウィシュマさん死亡事件の真相を究明し、再発防止の徹底を図ってください。

参考記事

BOND ~外国人労働者・難民と共に歩む会~ 「#名古屋入管死亡事件の真相究明と再発防止を求めます:4・21緊急抗議集会報告」(2021年4月23日)

Dialog for People 安田菜津紀「「この国の崩れ方がここまできてしまったのか」:入管はなぜウィシュマさんのビデオ映像を開示しないのか」(2021年5月18日)

START~外国人労働者・難民とともに歩む会~「中間報告からの抜粋」(2021年5月2日)

START~外国人労働者・難民とともに歩む会~「名古屋入管死亡事件・3月4日「診療情報提供書」に対するSTARTの見解」(2021年6月5日)

START~外国人労働者・難民と共に歩む会~「3月4日に、ウィシュマさんを診察した精神科医との面談について」(2021年7月4日)

START~外国人労働者・難民と共に歩む会~「スリランカ人女性との面会記録(最新版)」(2021年7月7日)

呼びかけ人

● 「ウィシュマさん事件の真相究明を求める学生・市民の会」

● BOND(バンド)〜外国人労働者・難民と共に歩む会〜:関東地方の社会人・学生メンバーが中心となって、『入管からの救出、在留資格の獲得を支援し、外国人との共生社会を目指す』をコンセプトに活動をしています。具体的には、関東地方にある入管に収容されている方々との面会活動を通し、被収容者を励まし、入管の人権侵害を見張っています。また、WebサイトやSNSを通し積極的に情報発信をしたり、イベント開催などの啓発活動にも取り組んでいます。BONDウェブサイト→https://nanmim-bond.amebaownd.com/

● START〜外国人労働者・難民と共に歩む会〜:東海地方を中心に、日本で生活する外国人労働者・難民の方々を支援する活動をしている団体で、社会人と学生によって構成されています。名古屋出入国在留管理局の収容施設に収容されている外国人労働者・難民の人々の支援を行なっています。主な活動内容は、当事者との面会、仮放免者への家庭訪問、在留資格取得・仮放免許可の申請、翻訳・通訳、資料作成の援助、当事者同士のネットワークづくりなどです。3月に亡くなられたウィシュマさんへの面会も継続して行っていました。

STARTウェブサイト→https://start-support.amebaownd.com/

● TRY〜外国人労働者・難民と共に歩む会〜:2007年に立ち上げた日本で生活する外国人労働者・難民の方々を対象にした支援団体です。関西一円の市民、学生が中心となり、他の支援団体と連携して活動しています。大阪市内にある大阪出入国在留管理局への面会活動を中心に、難民問題の学習会や広報活動を行っています。TRYウェブサイト→https://www.try-together.com